クロコダイルの仕上げ~マットとグレージングとは?

クロコダイルの仕上げ~マットとグレージングとは?

クロコダイルの仕上げで有名なのはマット加工とグレージング(シャイニング)加工です。

マット加工は表面に多少の摩擦を残しマット感を出す一方で、グレージング加工は、革の表面に仕上げ剤を塗布してメノウ石で摩擦研磨することで鏡面のような輝きを引き出します。

グレージングはクロコダイルならではの輝きが高級感に溢れますが、ブックカバーの用途には残念ながら向いていません。表面がなめらかすぎて手が汗ばんでベタベタしてしまうからです。

そこで、弊社のブックカバーはマット加工ほどマットでなく鏡面にもならないよう、中間の風合いに仕上げていただきました。これにより長時間の読書でも表面はベタつかず、適度な摩擦により手から滑り落ちるのを防ぎます。

私も多数のブックカバーをコレクションしており、牛革のブックカバーを数多くテストするなかで、仕上げの良い良質なレザーであればあるほど表面がなめらかで手から滑り落ちやすく感じたためです。

ブックカバーが到着しますと、当初は若干マットに感じられるかもしれませんが、数ヶ月とご使用いただくうちにウロコ面のツヤ感が増していくのを感じていただけるはずです。読書にはちょうどよい手触りであることを実感していただけるかと思います。

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